全日本柔道連盟(全柔連)は22日、東京・講道館で理事会と評議員会を開き、4月からジュニア(20歳未満)以下の大会中に脳振とうを起こした選手はその大会で継続して試合できないことを決めた。事故防止が目的で、大会前1カ月以内に受傷した選手は医師の診断と出場許可が必要となる。

 会議では昨年7、8月に高校男子の3人が練習で倒れて死亡した例が報告された。2件は大外刈りで頭部を打撲したことが原因で、1件が熱中症によるものだったという。後遺症の恐れがある事故3件も報告された。

 試合場におけるコーチの言動についての規範と罰則も決まり、試合続行中は選手への指示が禁止となった。口頭注意で改善されなければ退去処分となる。