<スピードスケート:世界距離別選手権>◇2日目◇23日◇オランダ・ヘーレンフェイン

 1500メートルで、世界ジュニア選手権総合女王の高木美帆(北海道・帯広南商高)が1分58秒84で9位に入り、今季を締めくくる舞台で成長の跡を見せた。初出場だった昨季の12位を上回り「いい緊張感でトライするのを楽しめている」と表情は明るかった。

 最初の300メートルを26秒5で入り、ラップの落ち込みを最小限に抑え「シーズン後半でこの結果は安定してきている」と手応えをつかんだ。それでも序盤から速いラップを並べて粘り、頂点に立ったネスビットを引き合いに出し「世界とはまだまだ。力不足も感じた」と満足はしていない。

 W杯最終戦で自己最高5位に入ってから約2週間。海外遠征でここまで大会が空くことはほとんど経験がなかったが、日本スケート連盟でジュニアを担当する白幡圭史コーチにメールで相談しながら自分なりに調整法を探ったことが奏功したという。17歳のホープは24日の1000メートルに向け「イメージはできている。ソチ(冬季)五輪につながる課題を見つけたい」と貪欲だ。