<卓球:世界選手権団体戦>◇4日目◇28日◇1次リーグD組◇ドイツ・ドルトムント

 日本男子はロシアを3-0で下した。

 17歳の丹羽孝希(青森山田高)が、ロシアを下す原動力となった。34歳と倍も違うベテランのスミルノフとの一戦は最終ゲームにもつれ、1-8と追い詰められた。だが「3-8から相手がタイムを取ったので、そこから開き直った」と奇跡の巻き返し。相手の3度のマッチポイントをしのぎ、15-13で大逆転勝利。宮崎監督は「丹羽の精神的な強さをあらためて感じた」と驚嘆した。

 これに松平賢二(22=青森大)もフルゲームで競り勝つ粘りで続き、前日のクロアチア戦に続いて再びエース水谷隼(22=明大)に2試合目をさせなかった。丹羽は「僕が勝てばチームも楽になる。すごく重要だと思っている」と、頼もしかった。