<卓球:世界選手権団体戦>◇6日目◇30日◇ドイツ・ドルトムント◇準々決勝

 日本男子がシンガポールに3-1で勝って、ベスト4進出を決めた。3位決定戦は行われないため、3大会連続のメダル獲得が確定した。

 最後のリターンが決まった瞬間、水谷隼(22=明大)はコートに倒れ込んだ。2-1で迎えた第4試合のガオ・ニン戦。フルゲームで、さらにジュースにもつれ込む死闘の末に勝って、3大会連続のメダル獲得を決めた。「気持ちで相手を上回っていたと思うし、ベンチの雰囲気も日本の方が良かった。チームの勝利です」と喜んだ。

 先頭の水谷がストレートで勝ち、続く丹羽孝希(17=青森山田高)は第1ゲームで3-9の劣勢から奪い取る逆転劇を見せた。第2ゲームでは鼻血が出るアクシデントもあったが「いつも出ているので」と動揺は一切なし。こちらもストレートで下すと、3番手の松平賢二(22=青森大)が今大会初めて敗れても、チームの勢いは衰えなかった。宮崎義仁監督は「最低目標の銅メダルは取った。これからがスタート。次に勝って決勝に行って、初めて目標が達成できる」と、35年ぶりの決勝進出へ気勢を上げた。

 31日の準決勝で、世界ランク2位ドイツと同10位スウェーデンの勝者と当たる。