<フィギュアスケート:世界選手権>◇5日目◇30日◇フランス・ニース◇男子ショートプログラム(SP)

 2連覇を狙うパトリック・チャン(カナダ)が、細かなミスをしながらも今季の自己ベストを塗り替える89・41点をマークした。冒頭の連続ジャンプは4回転の着氷が乱れて単発になったが、最後の3回転を連続に変更。「もたついたが、しっかり着氷できて満足」と好発進に安堵(あんど)した。

 今季は負けなしで、初優勝した昨年の世界選手権から勢いを維持している。ステップでバランスを崩して転倒しそうになりながら、出来栄え評価がプラスだったのは王者の貫禄か。高橋ら日本勢の前に、今大会も大きな壁として立ちはだかりそうだ。