<レスリング:ロンドン五輪アジア予選>◇2日目◇31日◇カザフスタン・アスタナ◇グレコローマン60キロ級

 グレコ60キロ級で10年世界選手権銀メダルの松本隆は準決勝で「1回も勝ったことがなかった」元世界王者のアリポフ(ウズベキスタン)を倒し、初の五輪切符をつかんだ。重い階級の選手との練習でスタミナを強化してきたことが奏功。第3ピリオドまでもつれ込んだが、相手を場外に押し出して奪ったリードを守り切った。26歳の実力者は「ここからが勝負。1日1日を大切に過ごしたい」。30日にフリー84キロ級の弟篤史があと1勝で五輪代表を逃した。「協力して2人で五輪に行きたい」と兄弟代表を実現するため、サポートもするつもりだ。