<レスリング:ロンドン五輪アジア予選>◇2日目◇31日◇カザフスタン・アスタナ◇グレコローマンスタイル66キロ級

 初の五輪代表に決まった藤村義は、準決勝で2008年北京五輪銀メダルのベガリエフ(キルギス)を逆転で破る殊勲。大喜びのコーチに祝福されたが「信じられない」と実感がわかない様子だった。

 第2ピリオドでは0-0で寝技の攻防に入り、攻撃側だった藤村が残り5秒で起死回生のローリングを決めた。同じ展開の第3ピリオドでは「相手が守備側をしたがっていて、焦ると思った」と冷静な観察眼で守備側に回って攻撃に耐え、勝利をもぎ取った。けがに苦しんだ30歳のベテランは五輪に向け「いい成績を残したい」と活躍を誓った。