日本クレー射撃協会は31日、東京都内で理事会と総会を開き、役員改選をめぐり旧執行部と争う訴訟の上告を、文部科学省の仲介による解決を条件に取り下げる方針を決めた。2009年3月の総会で選出された現執行部は、この総会の決議が存在しないとした昨年11月の東京高裁の判決を不服として、最高裁に上告していた。

 内紛の長期化は選手強化にも影響を及ぼしており、現執行部の福城一信専務理事は「ロンドン五輪も近づき、速やかに臨時総会を開いて役員改選ができれば。代表選手をきちんとした形で派遣したい」と早期解決を目指す考えを示した。(共同)