柔道男子のロンドン五輪代表候補らが10日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を公開し、昨年の世界選手権73キロ級を制した中矢力(22=ALSOK)や同選手権90キロ級で2年連続銀メダルの西山大希(21=筑波大)らが激しい乱取りを披露した。

 東海大を卒業し、4月から社会人となった中矢は最終選考会の全日本選抜体重別選手権(5月12、13日・福岡国際センター)に向け「ここにきて気持ちも緊張感も高まってきた。後はやるだけ」と闘志を燃やした。

 西山将士(新日鉄)らと激しく代表を争う西山大は「精神的にも肉体的にもいい状態。選考会で優勝して五輪の代表に選ばれたい」と意気込んだ。

 今回の合宿には韓国代表が参加。29日の全日本選手権に出場する100キロ超級の鈴木桂治(国士舘大教)、上川大樹(京葉ガス)らは参加を免除された。