<重量挙げ:全日本選手権兼ロンドン五輪代表選考会>◇2日目◇14日◇北九州市立総合体育館

 女子69キロ級は斎藤里香(28)が復活の優勝を飾った。8位に入賞した2008年北京五輪後は達成感から意欲が減退。10年には左すねを疲労骨折し、引退か手術かの選択を迫られ「もう一度あの舞台(五輪)に立ちたい」と決意して7カ月間のリハビリに耐えた。

 最後のジャークで119キロを挙げ、トータルで並んだ谷(自衛隊)より体重が100グラム軽かったため1位になり「3年間泣いた分、今年は笑おうと思った」と感無量の面持ちだった。競技に専念するため現在は無職。代表入りの吉報を願い「ロンドンの後は働きます」と話した。