<重量挙げ:全日本選手権兼ロンドン五輪代表選考会>◇最終日◇15日◇北九州市立総合体育館◇男女計4階級

 男子105キロ超級で地元北九州市出身の太田和臣(九州国際大職)が、大声援を追い風に快記録を連発した。調子を崩していたスナッチで勢いに乗り、トータルも自身の日本記録を2キロ更新。意識していたという代表争いで前進し「日本新記録で好印象を残したかった」と満面に笑みを浮かべた。

 アジア選手権で与えられる五輪出場枠は各国1枠。獲得の可能性は高いが、62キロ級で糸数(日大)が好記録を出すなど国内選考レースは激化している。ライバルを意識して設定した目標の405キロをクリアし、祖父が英国人の太田は「イギリスに行ったことはない。ロンドンに出る気満々で練習していく」と話した。