<柔道・全日本女子選手権>◇15日◇神奈川・横浜文化体育館

 15歳でベスト4入りを果たした朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷高)は「今回はメダルが目標だったので、もらえてうれしい」と笑顔で話した。175センチ、126キロの体を生かし、3試合連続一本勝ちで準決勝に進出。山部に敗れて阿武教子の16歳を更新する史上最年少優勝は逃したが「自分の力を出し切れば、強いことが分かった」と自信を深めた様子だった。

 愛知学院大歯学部で麻酔学を教える父輝哉さんと東京・文京区で歯科医院を開業する母光子さんの影響で「大学は医学部に進んで、医者になりたい」。英語と体育が得意な高校1年生は「大学2年の時にリオ(五輪)があるので、最初で最後のつもりで金メダルをとりたい。それまでは勉強とともに柔道も頑張りたい」と、体と同じ大きな目標を口にした。