日本ラグビー協会は16日、若手育成プロジェクトとして「ジュニア・ジャパン」の発足を発表した。本年度は、深谷高3年のSO山沢拓也、早大主将のプロップ上田竜太郎、帝京大で大学選手権3連覇を果たしたCTB森田佳寿(東芝)南橋直哉(神戸製鋼)ら計38人を選出。いわば「将来の日本代表候補」を育成するのが目的で、選手選考や強化プログラムには、エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ(HC、52)ら、日本代表スタッフの意向が直接反映されている。

 原則、毎月第1、第3火曜日に集合して練習。6月にはトンガとの強化試合、7月には日本代表との合同合宿の予定もある。従来の若手育成が短期間でチームとしての強化だったのに対し、今回のプロジェクトは個人の能力を高める徹底個別指導、継続的な指導を目指す。

 日本代表の岩渕健輔GMは、日本で開催される19年W杯までは続けたいという構想を持ち、「この中から何人が(15年、19年)W杯に出ているか、日本代表になっているかが、このプロジェクトの成果の目安となる」と話していた。

 本年度のメンバーは17~24歳の38人で、以下の通り。【プロップ】長野正和(ヤマハ発動機)三上正貴(東芝)吉田康平(トヨタ自動車)上田竜太郎(早大)北川賢吾(同大)石原慎太郎(明大)浅原拓真(東芝)田中光(NEC)松波昭哉(明大)垣永真之介(早大)【フッカー】白隆尚(NTTコミュニケーションズ)彦坂圭克(筑波大)坂手淳司(帝京大)【ロック】ティモシー・ボンド(サントリー)寺田大樹(明大)宇佐美和彦(立命大)細田佳也(NEC)小滝尚弘(帝京大)【フランカー】小野寺優太(NEC)堀江恭佑(明大)前川鐘平(神戸製鋼)田村玲一(クボタ)【NO8】李聖彰(帝京大)長谷川峻太(大東大)【SH】井上大介(クボタ)中尾康太郎(早大)【SO】山沢拓也(深谷高)小倉順平(早大)【CTB】アイセア・ハベア(近鉄)森田佳寿(東芝)南橋直哉(神戸製鋼)松田力也(伏見工高)【WTB】羽野一志(中大)原田季郎(早大)彦坂匡克(筑波大)小原政佑(東海大)【FB】橋野晧介(キヤノン)豊島翔平(東芝)