<シンクロナイズドスイミング:ロンドン五輪世界最終予選>◇19日◇ロンドン・水泳センター

 初めて五輪出場を逃す危機に立つ日本にとって厳しいスタートとなった。TRでライバルのウクライナをリードできず、主将の小林は「差をつけられなかったということは、自分たちに足りないところがあったということ」と表情を曇らせた。

 昨年の世界選手権から微調整した演技は「嵐」と「水」がテーマ。太鼓の音色に乗ってシャープな動きをアピールしたが、脚技で動きがずれるなど目指した内容ではなかった。

 世界選手権のTRとFRで抑えたウクライナに並ばれた衝撃は小さくない。1984年大会でシンクロが採用されて以来、五輪の全種目に出場してきた強豪国の面目を保てるか。小林は「ここからが勝負。FRは底力を出して死に物狂いで泳ぎたい」と悲壮感を漂わせた。