ドーピング違反歴のある選手を五輪から「永久追放」する英国オリンピック委員会(BOA)の規定が、スポーツ仲裁裁判所(CAS)から不適格と判断される見通しになったと20日、BBC放送(電子版)など英メディアが相次いで報じた。

 世界反ドーピング機関(WADA)が、規定は世界統一コードが禁じる「二重制裁」に当たるとして、削除を求めていた。BOAが敗れれば、2003年に筋肉増強剤の使用で2年間の資格停止処分を受けた陸上男子短距離のドウェイン・チェンバーズらにロンドン五輪出場の道が開ける。