ボートのロンドン五輪アジア予選は26日に韓国の忠州で開幕する。異例の再レースで男子軽量級ダブルスカル代表となった武田大作(ダイキ)は25日、ペアを組む浦和重(NTT東日本)とダム湖の本番コースで最終調整し「コースに慣れてきた」と笑顔を見せた。

 忠州はソウルから南東へ約100キロ。周囲の山が雨に煙る中、武田と浦は他の日本選手とともに約1時間半、軽快なピッチで艇を進ませた。

 武田は昨年11月の代表最終選考会で補欠となったが、日本スポーツ仲裁機構への申し立てで選考のやり直しを勝ち取り、代表から漏れていた浦と組んで今月6日の再レースを制した。左脇腹を痛めている浦は「漕げる状態にはあるので問題ない」と話した。

 大会は29日まで予選、敗者復活戦、準決勝、決勝の順に行い、13クルーが参加する男子軽量級ダブルスカルは3位以内に入れば五輪出場が決まる。5大会連続の五輪出場を狙う武田は「うまく決勝に(ピークを)持っていきたい」と落ち着いた様子で話した。