日本オリンピック委員会(JOC)は26日の理事会で、一部競技団体による補助金の還流問題で約1億542万円を文部科学省に返納したことを報告した。団体別の返還額は、日本セーリング連盟の約3366万円が最高だった。

 日本近代五種協会が約1712万円、日本ボブスレー・リュージュ連盟が約1554万円、日本カーリング協会が約1127万円で、4団体が1000万円を超えた。

 返還金を立て替えたJOCは、各団体に「可能な限り一括で払ってほしい」としているが、財政的に困難な場合は分割での徴収も検討する。

 日本水連は約835万円、全日本柔道連盟は約304万円を既にJOCに返した。返納を拒否する団体はないという。