国際柔道連盟(IJF)は1日、ロンドン五輪出場権を決める5月1日付の世界ランキングを発表し、日本勢は男女14階級全てで圏内に入り、五輪出場権を確保した。男子は22位、女子は14位以内に入った選手に与えられ、残りの権利は各大陸枠に割り振られる。

 IJFは2009年1月から世界ランク制度を導入し、各大会によって獲得ポイントを定めている。日本は女子で福見友子(了徳寺学園職)と世界選手権2連覇の浅見八瑠奈(コマツ)が1、2位を占める48キロ級のほか52キロ級、57キロ級、63キロ級、78キロ超級で1位に立った。男子は全7階級でトップに立てず、73キロ級で昨年の世界王者、中矢力(ALSOK)ら3階級で2位になったのが最高。100キロ超級の日本勢最上位は上川大樹(京葉ガス)の12位にとどまって五輪でのシード権を逃し、初戦から強豪選手とぶつかる可能性がある。

 代表選手は最終選考会の全日本選抜体重別選手権(5月12、13日・福岡国際センター)で決定。世界ランクは各選手によって出場試合数が違うため、日本代表の首脳陣はランク順位を選考の最重要基準とはしていない。