ロンドン五輪の英国での聖火リレーが19日、大ブリテン島西端にあり「地の果て」を意味するランズエンド岬でスタートした。聖火は70日間にわたり全国を巡った後、7月27日の開会式でロンドン東部にある五輪スタジアムの聖火台にともされる。

 18日夜にアテネから運ばれた聖火は19日朝、英国旗を振る市民ら数百人の大歓声を受け、ヘリコプターでランズエンドに到着。青空の下、大西洋に臨む岬でセーリングのベン・エインズリー選手(35)が、金色のトーチを手に約1万2800キロの旅の第一歩を踏み出した。

 母国での五輪で4大会連続の金メダルを狙う同選手は「非常に感動した。素晴らしい体験で誇りに感じた」と興奮気味に話した。

 リレーは6月6日に隣国アイルランドの首都ダブリンを訪れる以外は、国外には出ない。約8000人が走者を務め、男子テニスで英国トップのアンディ・マリー選手(25)も参加する。終盤のロンドンでは101歳の男性や100歳の女性も走る。