<陸上:関西実業団選手権>◇2日目◇19日◇兵庫・ベイコム陸上競技場

 男子400メートル北京五輪代表の金丸祐三(24=大塚製薬)が「ダブルショック」に苦笑した。「スピード練習の位置づけ」で出場した200メートルで、予選は21秒39で堂々の1位通過。しかし決勝では、江里口匡史(大阪ガス)に0秒04差の21秒31で2位に終わった。

 終盤まで「日本のエース」と競り合い、胸の差で負けた。「ラストが届きそうで頑張ったら、軽く右足がピリッときちゃった。(江里口と)2人とも頑張る気はなかったろうけど、あわよくばと。もうちょっと江里口が頑張ってくれれば」と右太腿を氷で冷やしながら、恨み節?

 を続けた。

 症状は軽く、20日にある本職の400メートルも出場に意欲を見せる。2大会連続の五輪出場へ、ここまでの仕上がりは順調。「今日のトップスピードは悪くない。材料はそろってきたので、あとは自分がどう調理するか」と、コック気分で調整を続けている。