<ラグビー・国際試合:日本21-40フランス>◇20日◇東京・秩父宮ラグビー場

 日本代表メンバーで構成する「ジャパン・フィフティーン」は、フランスリーグ選抜の「フレンチ・バーバリアンズ」と対戦し、21-40で敗れた。キックオフ直後にノーホイッスルトライを奪われるなど、前半は7-32。後半はCTB田村優とNO8伊藤鐘史のトライ(いずれもゴール成功)で14得点を挙げた。

 試合後、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、52)は、全力で体を張らなかった選手が多かったと大激怒。「(代表候補)選手を入れ替えなければならない」「本人が変わらなければ、何人かはもう日本代表としてプレーできない」「外国人を多く入れることも考えなければならないかも」などと、まくしたてた。同時にそうした選手選考について問われると「自分のミス。必要なら辞任してもいい」と、顔を真っ赤にして声を荒らげるほどだった。

 同時に、これが日本ラグビーの悪い伝統ともいう。格上の選手やチームに対し、前半はやられっぱなしで、後半に追い上げ、それでも勝てない。「おそらく恐怖心なのだろう。最初から勝ちにいくことが、サッカー(日本代表)ではできているのに」と指摘した。

 主将のWTB広瀬俊朗は「勝つための文化が、まだないのかもしれない。エディーさんを信じて、自分たちを信じて、もう1度やっていきたい」と殊勝に話した。24日にはフレンチ・バーバリアンズと第2戦があり、そこで“追試”を受ける覚悟だ。