日本スポーツ振興センターは20日、2019年3月までの改築を目指す国立競技場(東京都新宿区)のデザインを国際公募すると発表し、審査委員長を務める建築家の安藤忠雄氏は東京都内で開いた記者会見で「神宮の杜(もり)全体を考慮したものになるよう、世界中の人たちの英知を受け入れたい」と呼び掛けた。最優秀賞には賞金2000万円を贈る。

 新しい国立競技場は19年のラグビー・ワールドカップ(W杯)や、東京都が招致を目指す20年夏季五輪の主会場に予定されており、総工費は1300億円程度を見込む。8万人を収容し、開閉式の屋根があることなどをデザインの条件とした。

 応募資格は国際的な建築賞の受賞者や、1万5000人以上を収容するスタジアムの設計実績がある者に限定。応募は9月10日から25日まで受け付け、審査結果は11月下旬に発表する。詳細はホームページ、http://www.jpnsport.comに掲載されている。