<フェンシング:全日本選手権個人戦>◇2日目◇8日◇東京・国立代々木競技場

 男子フルーレの優勝は藤野大樹(25=ネクサス)。準々決勝でロンドン五輪団体銀メダルメンバーの三宅諒(21)、準決勝では淡路卓(23)を破り、2連覇を飾った。五輪では惜しくも代表を逃し、サポートメンバーとしてロンドンまで帯同し、目の前で仲間たちの快挙を見た。「うれしさもあったけど、自分は何をしているんだろうと思いました。悔しい気持ちをこの試合にぶつけた」と歓喜に浸った。

 女子エペはロンドン五輪代表の中野希望(26=大垣共立銀行)が2連覇で3度目の優勝を果たした。五輪後は十分な練習時間が取れなかったが「あとの試合に体力を残そうと思いました」と、第1セットで試合を終わらせることに専念。相手に1点も許さずに15-0で圧勝した初戦からの5試合を「省エネ」で乗り切った。