日本スケート連盟は9日、フィギュアスケートの前世界女王、安藤美姫(24=トヨタ自動車)がコーチ不在による調整不足のため、今季のグランプリ(GP)シリーズを欠場すると発表した。関係者によると、世界選手権(来年3月・カナダ)の代表選考会を兼ねる全日本選手権(12月・札幌)も出場しない見通しで、2季連続で主要大会に出ない可能性が高くなった。

 安藤は2度目の優勝を果たした2011年の世界選手権後にニコライ・モロゾフ氏との師弟関係を解消。GPは11月の第3戦中国杯(上海)と第5戦フランス杯(パリ)にエントリーしたが、コーチの後任が決まらず欠場に至った。

 全日本選手権の予選を兼ねた9月の中部選手権を欠場したため、現時点で全日本の出場資格はなく、推薦枠での出場も希望していないという。昨年10月のジャパン・オープンを最後に実戦から離れており、来季に迫ったソチ冬季五輪へ影響が出そうだ。