柔道+レスリング=それがサンボ!

 来年7月のユニバーシアード・カザン大会(ロシア)の日本代表選考会「プーチン大統領杯サンボ選手権」(来年2月2日=埼玉・上尾)の開催概要が21日、都内で発表された。

 サンボは1920年代にロシアで誕生した格闘技。柔道とレスリングを掛け合わせたもので、世界約90カ国に広がっている。日本サンボ連盟がもともと交流のある柔道、レスリングの両競技団体に協力を要請。10年3月に全日本柔道連盟の山下泰裕理事がモスクワを訪問した際、プーチン大統領(当時は首相)からユニバーシアードへの日本選手団の派遣を要請され、快諾したことで、今大会に同大統領の名前が冠されることになった。

 日本での競技人口はシニア約200人、ジュニア約100人で知名度は低いが、会見に出席した日本レスリング協会の高田裕司専務理事は「1人でも多くの選手を(ユニバーシアードに)レスリング協会から送りたい」と東日本学生連盟の加盟校からのエントリーを約束。全日本学生柔道連盟の佐藤宣践会長も「柔道もレスリングの選手にも、自分たちの“本業”を生かす意味でもいい機会。異種格闘技で心の部分が鍛えられる」と話した。