<W杯スキー:距離複合>◇16日◇カナダ・キャンモア

 女子15キロで石田正子(JR北海道)が、43分27秒4で5位に入った。

 わずか先にある3位の選手の背中を見てゴールし、あと1歩で自己最高位に届かなかった。好調を維持する距離女子の石田は「もう少しできたという気持ちと、うれしい気持ちの両方ある」と複雑な表情だった。

 最初の7・5キロは得意のクラシカルで上位につけ、課題とするフリーではラストまで6人での2位争いが続いた。「最後は経験不足。でもここまでできるとは思わなかった」とスケーティング技術の向上に自信をつけた。

 序盤戦を終えて個人総合で10位。選考基準をクリアした来年の世界選手権に向けて32歳のエースは「スパート能力や駆け引きに自信を持ってやれるようになりたい」と貪欲に上を目指す。