<卓球:全日本選手権>◇第4日◇18日◇東京・国立代々木競技場

 混合ダブルスの高校生ペアが、大金星をあげた。福岡・希望が丘高の田添健汰(17)前田美優(16)組が「まさか勝てると思っていなかった」(前田)という初優勝。

 決勝では昨年男子シングルス王者の吉村真晴(19=愛知工大)と一昨年女子シングルスを制した石川佳純(19=全農)組に3-0で快勝した。

 ペアを組んだのは全日本選手権予選を前にした昨年10月。わずか3カ月でタイトルを手にした田添は「驚きです」。前田も「夢みたい」と笑顔を見せた。決勝の相手が吉村・石川組に決まり「有名人と試合ができる」(田添)と喜んでいたほど。「負けてもともと。ラリーになると勝ち目はない」という作戦通りに積極的に攻撃したことで、相手がミスを連発。「僕の球が遅いから、タイミングが合わなかったのでは」と、田添は苦笑いで言った。

 小学生の時に女子シングルスで福原愛以来の4回戦進出を果たし「愛ちゃん3世」と呼ばれた前田。ダブルスながら、あこがれでもある「愛ちゃん2世」の石川を破り「次はシングルスで頑張ります。(16年)リオ(五輪)に出たい」と話していた。