<W杯スキー:ジャンプ>◇男子個人第15戦◇札幌市大倉山(HS134メートル、K点120メートル)

 ソチ五輪メダル候補で日本のエース伊東大貴(27=雪印メグミルク)が、珍しいアクシデントに見舞われた。

 前日の個人第14戦で、今季初のW杯ポイント獲得となる6位に入り、この日も1回目は130・5メートルで2位につけた。今季初の表彰台はもちろん、逆転での通算5勝目も見えた2回目。スタート板についた右手を滑らせ、バランスを崩すと、そのまま助走路を約80メートルも滑落。既にスタートしたと判断され失格扱いとなった。

 コメントを避けた本人に変わり、斉藤浩哉チーフコーチ(42)は「ひざを出血していますが大事には至らず、本人もホッとしています」と説明。関係者によると10年に1度のハプニングのようだが、ジャンプの内容には復調の兆しは十分にうかがえる。負傷の経過次第で26日のTVh杯に出場する。