日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）は２６日、柔道女子日本代表での暴力指導問題を告発した１５選手への聞き取り調査は、延べ１７時間を費やし４分の３以上が終了したとの途中経過を発表した。
今後は園田隆二前監督ら指導陣からも聞き取りを行い、３月１２日までに調査を完了する。
記者会見した「緊急調査対策プロジェクト」メンバーの藤原庸介理事は「暴力に関する具体的な事実、いつどこで誰に、をポイントにした。２人か３人のグループに分け、複数のメンバーで聞いた」と説明した。現役を引退した選手も含まれるが、指導者になる意思を持っており、今後も名前は公表しないという。
松丸喜一郎理事は「１５人の選手は今後の柔道界を真剣に憂い、ＪＯＣに申し立てた。自主性に富んだ素晴らしい選手で、将来をつぶしてはならない」と話した。
ＪＯＣは調査結果を基に３月１４日に加盟団体審査委員会を開いて全日本柔道連盟への処分案をまとめ、１９日の理事会で決定する。
［2013年2月26日18時49分］日刊スポーツのオススメ
