柔道女子日本代表での暴力行為などを告発した女子15選手の代理人、辻口信良弁護士は26日、全日本柔道連盟(全柔連)の第三者委員会から要請された聞き取り調査を選手側が拒否したことを明らかにした。

 第三者委の笠間治雄委員長から25日に打診を受けて複数の選手に確認したが、日本オリンピック委員会(JOC)から調査を受けていることなどを理由に応じなかったという。辻口弁護士は「有形無形の報復を今後受けるのではという思いもあるようだ」と述べ、背景に全柔連への不信感もあるとした。

 第三者委は聞き取り調査の対象を男子選手や代表コーチ、トレーナーらに広げる方針。笠間委員長は「われわれは全柔連とは別の組織なのに、理解していただけない選手が多い」と話した。

 [2013年2月26日20時9分]日刊スポーツのオススメ