全日本柔道連盟(全柔連)は20日、東京・日本武道館で女子強化委員会を開き、五輪や世界選手権の代表選考基準を5月の全日本選抜体重別選手権までに決定することを確認した。同選手権は今夏の世界選手権代表最終選考会を兼ねている。

 選考方法について、暴力指導問題を検証した第三者委員会の提言では極めて不透明との指摘があり、18日の理事会で基準の明文化を決めた。「改革提言具体化検討プロジェクト」の一環として強化委員会が中心に協議し、6月の理事会で明文化される予定。

 選考基準の透明化は男子代表でも議論されている。斉藤仁強化委員長は「選抜体重別までに選手や所属先に答えられるようにしておきたい。理事会で承認される前に、強化委員会としての目安は作っておく」と話した。

 新指導陣のコーチ人事も話し合われ、女性コーチを増やす方向で意見がまとまった。26日の臨時理事会までに陣容を固める。