全日本柔道連盟(全柔連)の強化委員会が日本スポーツ振興センター(JSC)の助成金を受給していた指導者から金銭を徴収していた問題を受け、JSCが他の競技団体のコーチ約300人に行った調査で、金銭を徴収されたことがあるとの回答はないことが19日、分かった。

 12日締め切りの書面調査にこれまで応じたのは約250人。JSCは全員に返答を求めている。

 全柔連では指導実態のない理事が指導者向け助成金を受給していたと認めた問題も浮上し、JSCは他競技の指導者、選手を対象に指導実態の有無も調べている。JSCの担当者は「精査にはまだ時間がかかる」と話した。