全日本柔道連盟の上村春樹会長(62)が26日、辞任を示唆した。この日、指導者助成金問題を調査する第三者委員会が東京・文京区の講道館で中間報告。「組織としてのガバナンスに大きな問題がある」と厳しく指摘されたことを受け、直後に会見した上村会長が「近いうちに、進退を明らかにしたい」と明言した。

 女子代表の指導陣に対する暴力行為が発覚して以来「改革を進めることが私の責任」と言い続けてきた会長が、進退について自ら口を開いたのは初めて。「第三者委員会の報告は重く、真摯(しんし)に受け止めたい。管理責任が大きいと思う」と話した。ただ、改革プロジェクトはスタートしたばかりで「途中で投げ出すわけにはいかない。まず道筋を立てないと」と、会長を辞任する時期として6月の理事会をあげた。