前日23日に明らかになった全日本柔道連盟(全柔連)の現職理事による選手へのセクシュアルハラスメント問題で24日、加害者である福田二朗理事(76)が事実を認め、25日付で理事職と東京都柔道連盟会長についての辞職願を提出する意向を示した。埼玉県内で取材に応じ、「事実です。後悔しているし、相手には大変申し訳なく思っています」と答えた。

 11年12月に行われた東京都柔道連盟の行事後、30代の被害者女性と宴席をともにし、その帰路の地下鉄のエレベーターで抱きつくなどの行為があった。「お酒が入っており、覚えていない部分もありますが、やってしまったことに変わりはない」と話した。事件の3日後に謝罪をしたが「それで了承してもらえたと思っていました。今朝の報道を見てびっくりした」と続けた。

 今後は全柔連の聞き取り調査に応じ、提出する辞職願の受理を待つことになる。