全日本柔道連盟の上村春樹会長が10月にも辞任すると表明したことで、女子日本代表指導陣の暴力行為告発を支えた元世界女王の山口香氏は24日、「時期が遅すぎた。暴力問題の時に辞めるべきだった」と述べた。

 組織改革にこだわる上村会長については「自分たちが壊したものを改革するなんて絶対に無理。会長が今やることは改革ではなく、次の体制への速やかな引き継ぎでしょう」と指摘。初の女性理事に谷亮子氏ら3人が入ったことには「大きな転換期を迎えたことは喜ぶべきだ。だが3人にはまず『この体制では理事をやりません』と言ってほしい。それが新風になる」と鋭い口調で話した。