<テニス:ウィンブルドン選手権>◇第2日◇25日◇ロンドン・オールイングランド・クラブ

 世界84位のクルム伊達公子(42=エステティックTBC)が、2年ぶりの勝利をナブラチロワに次ぐ年長勝利で飾った。同193位で予選勝者のビットヘフト(18)に全くテニスをさせず。わずか44分で6-0、6-2で圧勝した。

 「隙を見せれば、(相手は)若いだけに勢いづく」と、スタートから一気に飛ばした。8ゲームを連取し、一方的な展開に。年齢が24歳差と二回りも違う相手を手玉に取り、経験の違いを見せつけた。

 痛めている腰も、この日は晴天で「暖かかったのも味方した」。苦手の全仏など、クレーコートから得意な芝に移り、アラフォーの星が見事に輝いた。

 42歳の勝利は、68年オープン化(プロ解禁)以降、11年に自らがマークした記録を塗り替える2番目の大会女子年長となった。最年長は、04年に勝利した47歳のナブラチロワ。