全日本柔道連盟の上村春樹会長(62)は30日、都内の講道館で会見し「8月末までに職を辞する」と発表した。

 執行部(副会長、専務理事)も同様で「本当に申し訳ない。助成金の返還問題に決着をつけて、後任に託したい」と述べた。日本スポーツ振興センター(JSC)から不正受給するなどした指導者への助成金6055万円の返還の道筋をつけ、退陣する意向を示した。

 この日は臨時理事会に続き、臨時評議員会も開かれた。上村会長含む23人の理事の解任を決議したが、全員が否決されて続投となった。同会長は賛成16、反対39、棄権2の結果だった。