日本スケート連盟は3日、ソチ冬季五輪のフィギュアで大会前や期間中に調整するための独自の練習拠点になるアルメニアの首都エレバンで特別強化選手による強化合宿を公開し、男子の織田信成(関大大学院)は「士気が高まる」と目を輝かせた。

 同連盟はソチと時差がなく気候が似ていることや、片道約1時間半の直行便が飛ぶ好条件を理由に拠点に選んだ。

 練習リンクはコンサートにも使われる大型施設で、大きな観客席が備わっている。女子の鈴木明子(邦和スポーツランド)は「天井が高いし、開放感がある。ソチも大きな会場なので勉強になる。最初は氷が軟らかかったが、言ったらすぐに対応してくれた」と好印象を抱いた様子だった。

 合宿には8月のアジア・トロフィーで優勝した男子の町田樹(関大)と女子の宮原知子(大阪・関大高)も参加し、元世界選手権王者のステファン・ランビエル氏(スイス)から指導を受けた。