日本レスリング協会が福田富昭会長名の手紙を各国・地域の国際オリンピック委員会(IOC)委員に送り、競技の五輪存続について理解を求めていたことが6日、明らかになった。国際レスリング連盟(FILA)は、活動が許される期間を定めたIOCの規定に抵触する不適切な活動だったとして、福田氏に強く注意したという。

 日本協会は各国のレスリング協会に対しても手紙を送り、自国のIOC委員に積極的にロビー活動をするよう呼びかけていた。FILAは8月末までに事実関係を確認し、IOCに報告した。IOCからは「これ以上問題にしない」との回答を得たという。

 ブエノスアイレス入りしている福田氏は「よかれと思ってしたこと。規則を知らなかった。申し訳ない」と述べた。