<体操:世界選手権>◇5日◇ベルギー・アントワープ

 種目別決勝が行われ、男子床運動で17歳の白井健三(神奈川・岸根高)が16・000点、男子あん馬で24歳の亀山耕平(徳洲会)が15・833点を出し、初出場の2人が金メダルを獲得した。体操ニッポンで白井は五輪、世界選手権で史上最年少の金メダル、亀山があん馬で2003年大会の鹿島丈博以来2人目の世界王者となった。

 男子個人総合4連覇の内村航平(コナミ)と合わせ、1大会三つの金メダルは4個獲得の1978年大会以来35年ぶり。

 白井は首位通過した予選に続き、「シライ」と名が付いたF難度の新技「後方伸身宙返り4回ひねり」などの高難度の演技を決め、銀メダルのジェイコブ・ダルトン(米国)に0・400点差をつけた。11年の前回大会覇者の内村は15・500点で銅メダル。つり輪で前回大会3位の山室光史(コナミ)は15・433点で7位だった。

 決勝は各種目予選の上位8人(各国・地域最大2人)が演技した。つり輪はアルトゥール・ナバレッテ・ザネッティ(ブラジル)、女子の段違い平行棒は黄慧丹(中国)が初制覇し、跳馬はマケイラ・マロニー(米国)が2連覇した。