日本体育大は1日、バスケットボール部やサッカー部、系列校の柏日体高(千葉県柏市)のサッカー部の選手など62人がスポーツ交流を目的に北朝鮮に遠征すると発表した。

 4日に出発して北京経由で平壌入りし、交流試合や合同練習を行い、9日に帰国する。昨年11月にも遠征を行っており、2度目の訪朝となる。

 昨年に柔道、サッカー、レスリング各部の学生ら約50人が遠征した際、北朝鮮側から交流継続の要望を受けていた。団長を務める日体大の松浪健四郎理事長は、東京で開催される2020年夏季五輪に触れ「五輪を開催する国は全ての国とスポーツ交流をしなければ」と遠征の意義を説明した。日本政府は北朝鮮への経済制裁の一環で、国民に渡航自粛を要請している。

 昨夏のロンドン五輪で4個の金メダルを獲得した北朝鮮は、最近になってサッカー留学生の欧州派遣や施設整備などスポーツ振興策に力を入れている。