<テニス:全日本選手権>◇7日目◇9日◇東京・有明テニスの森公園

 “錦織2世”の快進撃が止まらない。18歳の西岡良仁(ニックインドアTC)が初出場で決勝に進出だ。

 11年優勝で世界177位の守屋宏紀(23)に6-2、3-6、6-2のフルセットで勝ち、89年優勝の谷沢英彦以来、24年ぶりの10代決勝進出を果たした。「ベスト4が目標だったので、びっくりしている」。

 第1セットを奪ったが、第2セットは守屋の積極的な攻撃に守りに入った。最終セットも第1ゲームの自分のサービスゲームを失い、流れは完全に守屋にあった。しかし、「そんなにプレッシャーを感じなかった」と、一気に4ゲームを連取。逆転で勝ち取った。

 錦織圭と同じ米フロリダのIMGアカデミーを練習拠点とする。錦織の元コーチに指導を受けるなど、まさに錦織が進んだ世界への道をまっしぐらだ。「ここまで来たら優勝したい」。たくましい18歳が、決勝で12年ロンドン五輪代表の伊藤竜馬に挑む。

 女子は19歳の穂積絵莉(レック興発)が初優勝した。