<柔道:グランドスラム東京>◇第2日◇30日◇東京体育館◇男子81キロ級

 男子81キロ級で期待の若手が現れた。

 筑波大学2年の永瀬貴規(20)が5試合すべてを一本勝ち。決勝では今夏の世界選手権覇者ロイック・ピエトリ(フランス)を豪快な足車で下して、初優勝を飾った。

 準々決勝でも世界選手権銀メダルのチリキシビリを破っており、「1、2位を倒しての優勝は自信になった。普段の練習の成果を出せたし、リオ五輪にも近づけたと思う」と喜んだ。

 日本男子は中量級以降の階級で苦戦が続いている。

 井上康生監督(35)も「81キロはウイークポイントだった。今後に明るい兆しをみた。他の選手にも刺激になったと思う」と述べた。