<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇最終日◇7日◇マリンメッセ福岡

 浅田真央(23=中京大)が、2年連続4度目のGPファイナル優勝を飾り、ソチ五輪代表入りへ大きく前進した。

 SP首位で折り返したこの日のフリー演技は、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度入れるなど、果敢に挑戦した。

 惜しくも冒頭のアクセルで転倒、2度目も両足着氷となり、本来の完成度にはおよばなかった。それでも、持ち前の表現力で何とか後半をまとめ、シーズンベストに迫る131・66点をマーク、合計204・02点で2位以下に10点以上の大差をつけて圧勝した。

 演技を終えた浅田は思わず悔しそうな表情をみせたが「ここでアクセル2回挑戦できたことは、次につながると思います。次は、また跳ぶという気持ちで臨みたい」ときっぱり。スルツカヤ(ロシア)と並ぶ最多タイの優勝回数よりも、攻めの姿勢を強調した。

 次はソチ五輪最終選考会となる次の全日本選手権(21~23日、埼玉)。浅田が代表ランプを点灯させ「ソチ」へはずみをつける。

 また、ユリア・リプニツカヤ(ロシア)が192・07点で2位、アシュリー・ワグナー(22=米国)が187・61で3位。