<体操:豊田国際競技会>◇最終日◇15日◇愛知県・豊田市総合体育館

 男子は世界選手権個人総合4連覇を達成した内村航平(24=コナミ)が、鉄棒と平行棒の2種目を制覇した。

 内村の目指す美しい体操を、満員の観客に見せつけた。鉄棒は15・750点、平行棒は15・550点と、どちらも着地までしっかり決めた。最終種目の鉄棒が終わると、笑顔でガッツポーズが飛び出した。「(今秋の)世界選手権と同じ演技構成で、2つともいい演技ができた。来年とリオデジャネイロ五輪につながる1年になった」と話した。

 跳馬に出場した白井健三(17=岸根高)は、1本目に自身の名前が付いた「シライ/キムヒフン」を跳んだ。しかし着地に失敗し、尻もちをついてラインアウト。2本目のドリックスの着地でも尻もちをついてしまい、13・975点で10位に終わった。「何もいいところが無かった。新しい課題が見つかったと思って、プラスに考えたい」と話した。