全日本柔道連盟(全柔連)は30日、東京都文京区の講道館で臨時理事会を開き、2月1日付で発足する新たな評議員会のメンバー30人を選考した。関係者によると囲碁の女流棋士や大学教授ら女性7人が含まれ、31日の評議員選定委員会に推薦される。

 30人の内訳は全国の地域ブロック選出の13人、実業団や学生などの傘下団体から4人、全柔連登録の女性3人、外部有識者10人。現在の評議員53人は昨年の一連の不祥事の責任を取り、31日付で総辞職する。

 組織改革のきっかけとなった女子日本代表での暴力指導問題発覚から1年となった。全柔連の山下泰裕副会長は「昨年の8月に体制が変わったが、改革はまだまだ続くし、やるべきことは山積みだ。開かれた柔道界になるためにも、これからの1年間はこれまでの1年間と同じくらい慌ただしくなるだろう」と述べた。