頂上決戦を前に大黒柱2人が思わぬ舌戦だ。17日に始まるバスケットボール女子、Wリーグのプレーオフ決勝(5回戦制)に進出した2チームが9日、東京都内で記者会見した。

 創部52年目で初の決勝進出を果たしたデンソーで、レギュラーシーズンで得点王、リバウンド王に輝いた高田真希(24)が「ただ、勉強の方はちょっと」と冗談交じりで名指ししたのは、6連覇を狙うJX-ENEOSの192センチ渡嘉敷来夢(22)。桜花高の2年後輩を「状況判断ができる頭の良い選手」と警戒した直後に、思わぬ先制パンチを見舞った。受ける側になった渡嘉敷が「それ、言わなくてもいいっしょ!」と突っ込むと、会場には笑いが起きた。

 もっとも、互いに尊敬しているからこその舌戦。渡嘉敷は高校入学直後に高3だった高田を「いまの土台を築いてくれた人」と評する。同じポジションのため、プレーでのアドバイスなどを日々もらっていたという。そんな先輩との頂上決戦に「プレー面でも気持ちでも負けないです」と対抗心を燃やしていた。