<競泳:日本選手権>◇最終日◇13日◇東京辰巳国際水泳場

 日本最速スプリンターの塩浦慎理(22=イトマン東進)が、男子50メートル自由形で22秒の壁を破った。

 豪快な泳ぎでスタートからリードし、21秒88の日本記録をマークし優勝。「やっと出た感じ。1日に亡くなった祖父(健一さん=享年79)がいる天国に届く記録で泳ぎたかった」と話した。

 前年までは50メートルでも呼吸を入れていたが、欧州遠征で世界の強豪が呼吸していないのを見て「ノーブレス」泳法に挑戦。この日も50メートルを無呼吸で泳ぎ切り、自己の持つ日本記録(22秒02)を大幅に更新した。21秒97の派遣標準も破って日本代表にも内定。史潤強(中国)の持つアジア記録21秒95も更新して「アジア大会では金メダルをとりたい。2年後の五輪では表彰台を」と話していた。