安倍晋三首相は25日、ソチ冬季五輪フィギュアスケート男子で日本初の金メダルに輝いた羽生結弦選手ら同五輪とパラリンピックの入賞者を官邸に招いた。「日本人に感動と勇気を与えていただいた。日本国民を代表してお礼を申し上げたい」とたたえ、記念品の銀製の写真立てを贈呈した。

 選手を前に首相は「皆さんの顔を拝見すると、あの時の感動がよみがえってくる。皆さんの活躍を大いに祝福したい」とあいさつした。

 選手を代表し羽生選手が「さらなる好成績を残せるように日々精進したい」と決意を表明。パラリンピックのアルペンスキー男子座位で2冠を達成した狩野亮選手は「私たちが信じてきたスポーツの力を国民に届けられたのではないか」と振り返った。

 招待したのは8位以上の入賞者で、ノルディックスキー・ジャンプ男子ラージヒルで銀、団体で銅メダルを獲得した葛西紀明選手らが参加した。

 贈呈式後、首相はフィギュアスケート女子6位の浅田真央選手らと記念撮影。その後の懇談会では、羽生選手から金メダルを首にかけられ、上機嫌だった。