スピードスケート女子短距離のエースで、ソチ五輪500メートル5位の小平奈緒(27=相沢病院)が25日、成田空港発の航空機で、1年間拠点にするオランダに向けて出発した。

 スピードスケートが国技でもある現地では「コンティニュ」というプロチームに加入。98年長野五輪で女子1000、1500メートルで2冠を獲得したマリアンヌ・ティメル氏から指導を受ける。期間は1年間を予定。「心配なこともあるが、今は楽しみな気持ちの方が強い。強い女子選手と競い合って速くなりたい」と意欲をあふれさせた。

 オランダはソチ五輪で12種目中4種目で表彰台を独占。36個のメダルのうち、金8個を含む23個のメダルを獲得した。一方で日本は2大会ぶりにメダルなしの惨敗。「生活に溶け込んだオランダのスピードスケートを学んできたい」と、日本の女子エースが1人勝ちしたスケート王国で、進化を目指す。